あなたは普段からはちみつを食べる事がありますか?
はちみつと言えば、「体に良さそう」といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
私もその1人なのですが、実際にはちみつから得られる栄養や効能って、どういったものなのかあまり知らないといった状況です。
料理に加えたりして使う事が多いのですが、食べるのであれば栄養や効能を知りたいと思いませんか?
という事で今回は、以下の点についてお伝えしていきたいと思います。
この記事で分かる事!
- はちみつとは
- はちみつの栄養と効能
- 効果が得られる食べ方
- はちみつの注意点
- はちみつの活用法
- はちみつのQ&A
はちみつから得られる栄養や効能は、一体どういったものなのでしょうか?
ぜひ最後までご覧ください!
はちみつとは?
はちみつの栄養や効能の話の前に、はちみつについてお伝えしていきたいと思います。
はちみつというのは、その名の通り【蜂の蜜】となります。
甘味料の中でも人類最古と言われており、エジプトが起源だという説もあります。
蜂の蜜と言いましたが、全種類の蜂がはちみつを作れるという訳では無く、はちみつはミツバチだけしか作る事が出来ません。
花の蜜を吸い取ったミツバチが、それを巣に持ち帰り蜂蜜を作るわけですが、1匹のミツバチが集められる量としましては、ティースプーン1杯分です。
驚きなのがティースプーン1杯分という量は、ミツバチが一生涯で集められる量なのです。
ミツバチってそこまで大きい体ではないので、確かに大量の蜜を持って帰るとなると難しいかもしれませんね…。
ミツバチが持って帰ってくる花の種類によって、はちみつの色や香り、味が変わってきます。
- レンゲ花はちみつ⇒わずかな酸味がある
- アカシア花はちみつ⇒甘さがスッキリしている
- マヌカはちみつ⇒甘さがまったりとしている
- 百花蜜⇒はちみつ毎に違ってくる
- コーヒー花はちみつ⇒わずかな酸味とコクがある
ちなみに1番メジャーなはちみつは、レンゲ花はちみつとなっており、スーパーなどでよく売られている種類となっております。
はちみつの種類
一言で【はちみつ】と言っても、はちみつはいくつかの種類に分ける事が出来ます。
このように分ける事が出来るのです。
純粋はちみつは、はちみつ以外のものを混ぜていない、はちみつとなります。
加糖はちみつは、水あめ・ショ糖・果糖などを加えたはちみつとなります。
異性化液糖・その他の糖類を40%未満の量で加えられたはちみつは、【加糖はちみつ】と呼ぶ事が認められています。
精製はちみつに関しましては、はちみつから匂いや色などを取り除かれたもの=精製はちみつと決められています。
加熱処理された後に、色・香りといったものを調整しているはちみつで、調味料としてよく使われている種類となります。
はちみつと言えば甘い調味料ではありますが、甘い調味料の代表格は砂糖ではないでしょうか?
はちみつと砂糖に関してちょっとだけ説明を。
はちみつの甘さは、砂糖の3倍と言われています。
ですので、料理などではちみつを使う際は、3分の1の量で計るといいでしょう。
大さじ1の砂糖って結構多いですが、はちみつに変えれば小さじ1で済みます。
また、大さじ1の砂糖はカロリーが34Kcalですが、はちみつは小さじ1で21Kcalとなりますので、はちみつの方が低カロリーと言えるでしょう。
はちみつの栄養と効能
続きまして、気になるはちみつの栄養と効能を見ていきたいと思います。
先にお伝えしますと、はちみつは栄養の宝庫と言われています。
はちみつに含まれている栄養素は、以下のものとなります。
このような栄養素が含まれていますが、それぞれがどのような働きをするのか見ていきましょう。
ミネラル
体の組織を作り出すために必要なのがミネラルで、骨・歯・血液などの体作りには欠かせない栄養素です。
ミネラルは、体内で作る事は不可能な栄養素なので、食事から摂る事しか出来ません。
~ミネラルの種類~
- ナトリウム
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- 鉄 など
ビタミン
疲労の緩和・風邪予防・皮膚の維持に関係しているのが、ビタミンです。
はちみつにも、ビタミンが豊富に含まれています。
ビタミンCには、風邪予防が期待出来ますし、ビタミンB1は食欲不振・疲労などを防いでくれます。
ビタミンB2は、皮膚や粘膜の維持を助けてくれる働きがあります。
~ビタミンの種類~
- ビタミンC
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン など
アミノ酸
ダイエット・スキンケアの効果が期待出来るアミノ酸。
アミノ酸は、体脂肪の燃焼を促してくれる働きがあるので、ダイエットに効果があると言われています。
スキンケアにも効果があるアミノ酸。
肌の細胞づくりを助ける働きもありますので、くすみ・老化といった肌の悩みも解決出来るでしょう。
ポリフェノール
抗酸化作用を持つポリフェノール。
肌や体の中の細胞を酸化しないようにしてくれます。
ポリフェノールを摂取する事で、老化防止・生活習慣病の予防に期待出来ます。
有機酸(グルコン酸)
グルコン酸には、腸内の善玉菌を増やしてくれる働きがあります。
便秘改善に効果があるので、便秘に悩んでいる方におすすめ!
はちみつを定期的に食べる事で、便の回数が増えたといった研究結果も出ていますので、大いに期待出来る事でしょう。
次に、はちみつで得られる効能などを見ていきましょう。
はちみつで得られる効能
効能についてお伝えしてきますが、先ほどと重複する点もあるかもしれませんが、ご了承ください。
疲労回復
ブドウ糖やスクロールといった物質は、はちみつの甘みの基となっています。
この2つの物質は、消化するまでの時間が短いので、腸からすぐ栄養が補給されます。
そのおかげで、早い段階での疲労回復が期待出来ます!
胃や腸にも負担がかかる事もないので、運動した後に糖分を摂るにははちみつがおすすめです。
風邪予防
こちらも先ほど出ました、はちみつを摂る事で風邪予防にも繋がります。
はちみつは、高い殺菌力を持っています。
そのおかげで細菌の増殖を抑える事に期待が出来ます。
喉が痛い時、口内炎が出来てしまった時にもおすすめの食べ物です。
アメリカでは、咳止め薬として役立ったという研究結果も発表されています。
咳止めの薬の成分である【デキストロメトルファン】と【そばはちみつ】を比較した結果、そばはちみつの方が咳に効果的だったという事が分かっています。
はちみつには、保湿効果もありますので、温めて飲む事で喉の保湿を保ってくれるでしょう。
万が一、子供の咳がひどい場合は、ティースプーン1杯分のはちみつをお湯で溶かし飲ます事で、落ち着く事もありますよ!
はちみつは、1歳未満の子供には与えてはいけないという事を忘れないでください
ダイエット効果
こちらも先ほど出てきましたダイエット効果。
はちみつに含まれているアミノ酸には、代謝を上げ脂肪燃焼が期待出来ます。
また、はちみつは他の甘味料の物と比べると、カロリーや糖質、GI値も低いので体に良い甘味料と言っていいでしょう。
美肌効果
ビタミンB1・ビタミンB2が含まれている事で、美肌効果にも期待が出来るはちみつ。
「食べる美容液」とまで言われているので、よほど美肌に効果があるのでしょう。
はちみつをちょっとだけ洗顔料に混ぜるだけで、保湿効果が生まれます。
傷の治りが早くなる
とある研究結果で、「完熟したはちみつは、皮膚の治りを促進してくれる役割がある」と発表されています。
アカシアはちみつ・そばはちみつには、その効果が最も高いと言われており、研究でも高い研究結果を出したそうです。
はちみつ=食べ物と思いがちですが、医療現場でも使われているはちみつ。
医療用のはちみつもドラッグストアなどで販売されており、口の傷などに塗って傷を治すといった役割を担っています。
記憶量がUPする
【トアランはちみつ】を1日に小さじ3倍食べると、記憶力がUPすると言われています。
実際に、16週間トアランはちみつを食べて、記憶力が改善したという方もいるんです!
ちなみに、トアランはちみつというのは、マレーシアに生息しているオオミツバチで、栄養価が非常に高いと評されています。
高血圧を防止
多くのミネラルを含んでいるはちみつですが、その中でもカリウムが、高血圧の防止に役立つのです。
摂りすぎてしまった塩分を外に出すといった働きがあるカリウム。
そのおかげで血圧を下げる事も出来ますので、高血圧の予防に期待が出来ます。
二日酔いの防止
アルコールを飲んだ際、肝臓で分解されます。
ですが飲み過ぎた場合、血糖値のコントロールが肝臓では出来なくなってしまうのです。
そのせいで、肝臓は新しい糖を作り出す事が出来なくなってしまい、ボーっとしてしまうといった結果に繋がります。
ボーっとした状態を解消するのに役立つのが、はちみつなのです。
はちみつにはブドウ糖が含まれています。
ブドウ糖は吸収率が高いので、ボーっとした状態を解消する事が出来るのです。
さらに、ビタミンB2が含まれているので、脂肪分解にも期待出来ます。
飲み過ぎてしまったり、食べ過ぎてしまった時は、はちみつを食べるといいでしょう!
はちみつの効果が得られる食べ方
栄養がたっぷり含まれているはちみつですが、せっかくならはちみつに含まれている栄養素を効率よく摂りたいですよね?
効率よく摂る際は、2つの点に気をつけなければいけません。
加熱しない事
はちみつには、ミネラルやビタミンが含まれていましたね。
ですがこの2つの栄養素…熱に弱いのです。
熱に弱いため、加熱してしまうと栄養素が壊れてしまうといった事に繋がります。
加熱以外でも、熱いお湯などに入れても栄養素は壊れます。
ですので、はちみつをお湯に溶かして飲む際は、45℃程度になるまで冷ましてからはちみつを入れるようにしてください。
そもそもなぜ加熱処理されるかと言いますと、生産の効率が上がるからなのです。
本来ならば、ミツバチが集める⇒巣に持って帰る⇒羽を使って巣の中で水分を飛ばす⇒糖度を高めるといった流れとなっています。
ですが、生産の効率を上げるために熟すのを待たずはちみつを採取するので、加熱といった方法を使って水分を飛ばしているのです。
非加熱・純粋はちみつを選ぶ事
先ほどはちみつは熱に弱いとお伝えしました。
ですので、はちみつを買う際は【非加熱】の物を選ぶようにしましょう。
また、甘味などが足され加工されているはちみつもありますが、買うのは純粋はちみつがおすすめです。
これらが、はちみつの栄養素を無駄にしないで摂れる方法となります。
ちなみに、本物の純粋はちみつの選び方をご紹介しておきます。
- 安すぎるはちみつは選ばない事
- 生産者・販売店が信頼出来るところなのか
- 国産のはちみつを選ぶ事
このポイントを抑えつつ買う際は、よくパッケージを見て買うようにしてくださいね。
はちみつの注意点
次に、はちみつの注意点をお伝えしていきます。
はちみつを食べる際の注意点は、以下のようなものがあります。
- 赤ちゃんに与えるのは絶対にダメ
- 食べ過ぎない事
- 金属スプーンは使わない事
これらに関して、説明を加えていきます。
赤ちゃんに与えるのは絶対にダメ
先ほどもチラッと書きましたが、はちみつは1歳未満の赤ちゃんに与えてはいけないのです。
その理由は、【ボツリヌス菌】が関わっています。
はちみつには、ボツリヌス菌の芽胞が入っているため赤ちゃんには食べさせてはいけないと言われています。
万が一、ボツリヌス菌が体の中に入ってしまうと、体の中で増え始め毒素を排出してしまい、その毒素のせいで【ボツリヌス症】といったものを引き起こします。
ボツリヌス症を発症してしまうと、便秘・筋力の低下といった症状が現れます。
最悪の場合は死に至ってしまう場合もあるので、気をつけてください!
また厄介な事に、ボツリヌス菌は熱に非常に強いので、加熱しても死滅しないといった厄介な菌です。
ですので、間違っても1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしてください。
ちなみに、妊娠中の時にはちみつを食べたとしても胎児には影響がないので、妊娠中でもはちみつは食べてもOKとなっています。
食べ過ぎない事
栄養価の高いはちみつなので、たくさん食べて栄養を摂りたいという方も中にはいるでしょう。
ですが食べ過ぎてしまうと、下痢や太るといったデメリットが出てきます。
はちみつにはグルコン酸が入っており、便秘の方におすすめと先ほどお伝えしました。
それは適量を守ればの話で、食べ過ぎてしまうとお腹を緩めてしまう事があり、下痢を引き起こす事があります。
はちみつの適量は、1日に大さじ1~2杯となっておりますので、この量を守って食べるようにしましょう。
そしてもう1つの太るに関してですが、はちみつは砂糖よりもカロリーは低いです。
ですが、はちみつに含まれているブドウ糖というのは、中性脂肪が多く含まれているため、食べすぎる事で皮下脂肪が増え、その結果太るといった事なります。
金属スプーンは使わない事
はちみつをすくう際、金属のスプーンを使っている方もいると思いますがこれはNGです。
その理由としましては、はちみつが金属に触れてしまうと化学反応を起こしてしまうからなのです。
はちみつの種類によっては、抗菌成分が弱まってしまうものもありますので、はちみつをすくう際は、木製などのスプーンがおすすめです。
このような注意点がありますので、気をつけてくださいね。
食べる以外でも使えるはちみつ
実は、はちみつって食べるだけではなく、いろいろな事に活用する事が可能な食べ物なのです!
ここではちみつの活用法をご紹介したいと思います。
へアケア
シャンプー・コンディショナーにはちみつを加えて使ってもOKです。
シャンプーにはちみつを入れれば、しっとりとした髪になります。
はちみつには、モイスチャー効果とエモリエント効果があるので、しっとりで潤いのある髪を手に入れる事が可能となります。
シャンプーやコンディショナーにはちみつを加える際は、小さじ1程度で十分です。
洗い流す際は、しっかりとぬるま湯で洗う事を心がけてください。
入浴剤
湯船に大さじ1~2杯ほどのはちみつを入れるのもおすすめです。
虫歯予防
普段使っている歯磨き粉を生はちみつに変えるだけで、虫歯予防に期待が出来ます。
どうしてはちみつで虫歯予防が出来るのか?
実は生はちみつには、口内細菌の繁殖を抑えてくれる働きがあるのです。
そのおかげで虫歯予防に期待が出来るのです。
またうがいをする際に、ぬるま湯にはちみつを溶かしてそれでうがいをすれば、風邪予防にも繋がります。
化粧品
普段使っている化粧水にはちみつを混ぜると、ニキビや吹き出物といった肌トラブルに効果的と言われています。
100mlの化粧水に対して加えるはちみつの量は、5ml程度でOKです。
入れすぎてしまうと肌がごわついてしまうので、5ml程度にしておきましょう。
食べる以外にも上記のような活用法がありますので、試してみてください。
ちなみに、シャンプーや化粧水といった、何かにはちみつを混ぜる際は加熱済みのはちみつを選んでくださいね。
はちみつのQ&A
それでは最後に、はちみつに関してのよくある質問をまとめてみました。
Q.はちみつが結晶化した場合はどうすればいい?
※結晶化とは、はちみつが固まった状態の事
A.湯煎するのがおすすめ
はちみつは、しばらくすると結晶化してしまいます。
冬場が特に結晶化しやすいと、言われています。
結晶化されていても、全く問題はありません。
万が一はちみつが結晶化してしまった時は、湯煎するのがおすすめです!
湯煎とはいえ、高い温度でやるのではなく50℃程度のお湯でやるようにしてください。
先ほども言ったように、はちみつは熱に弱いので湯煎するお湯が高すぎると、栄養素が壊れてしまいます。
お湯の温度に気をつけながら湯煎してください。
また、湯煎で行う際は、結晶を完全に溶かすようにしてくださいね。
結晶が残ったままだと、そこからまた結晶化が始まってしまいます。
Q.なんではちみつって固まったりするの?
A.ブドウ糖がそういった性質だから
はちみつに含まれているブドウ糖は、結晶化しやすい性質なのです。
5~14℃程度で結晶化が始まるので、寒い日や冷蔵庫に入れておくと固まりやすくなってしまいます。
Q.はちみつって古くなっても食べてもいい?
A.食べても心配はありません…が!
はちみつは殺菌力を持っているので、古くなっていたとしても食べられます。
ただし、時間が経ってしまっているはちみつは色が濃くなっていたり、風味も無くなっている可能性が高いです。
そのようになってしまったはちみつは、煮物などに使うようにするといいですね。
まとめ
- はちみつは甘味料の中でも人類最古のものである
- はちみつは3種類に分ける事が出来る
- はちみつにはたくさんの栄養が含まれており、いろいろな効能を得る事が出来る
- はちみつは、加熱しない方がいい
ということで今回は、はちみつについてお伝えしてきました。
体に良いイメージがあるはちみつでしたが、たくさんの栄養が含まれていましたね。
また、嬉しい効能も手に入れる事が出来る素晴らしい食べ物でした!
スーパーなどで売られているので、簡単に手に入れる事が出来ますのでパッケージをよく見て買ってくださいね。
そして、くれぐれも1歳未満の赤ちゃんには与えないでくださいね!