肉じゃがやカレーといった料理などに使う事が多いじゃがいも。
私自身も、使う事が多い野菜なので、安売りしているのを見かけるとかごに入れて、ストックして置いてあある野菜です。
普段からよく食べる野菜ではありますが…
じゃがいもは食べ過ぎてしまうと、腹痛の原因に繋がると言われています。
となると、食べ過ぎなければいいという事ですが、どれくらいの量で食べ過ぎと言われるのか気になるところです。
という事で今回は、以下の点についてお伝えしていきたいと思います。
この記事で分かる事!
- じゃがいもを食べ過ぎてしまうと…
- じゃがいもを食べ過ぎてしまうと危険と言われている理由
- じゃがいもの適量
- じゃがいもの栄養と効能
じゃがいもについて見ていきましょう。
じゃがいもを食べ過ぎてしまうとどうなるの?
まず初めに、じゃがいもを食べ過ぎてしまうとどうなるのか見ていきましょう。
じゃがいもを食べ過ぎてしまうと…
- 太ってしまう
- 高血圧になる
- 糖尿病になりやすくなる
- 腹痛や嘔吐を引き起こしてしまう
- おならが出やすくなる
上記のような問題が出てきてしまいます。
それではここから、説明を加えていきます。
太ってしまう
じゃがいもは、煮物といった料理だけではなく揚げ物でもよく使われる野菜です。
こちらの表をご覧ください。
| カロリー | 糖質 | 脂質 |
じゃがいも | 76Kcal | 16.3g | 0.1g |
フライドポテト | 237Kcal | 29.3g | 10.6g |
ポテトチップス | 554Kcal | 50.5g | 35.2g |
ポテトやポテトチップスは、じゃがいもが原料となっていますが、表を見ていただければ分かるように、カロリーや糖質、脂質が高いです。
1度食べ始めてしまうと、ついつい食べ進んでしまう食べ物でもあります。
高カロリーな食べ物ですが、少しの量だけでは満腹になる事がないので、食べ過ぎてしまいその結果、太ってしまうという事に…。
高血圧になる
じゃがいもは、スーパーなどで年中並んでいるので、料理に使われる事も多い野菜です。
アメリカの研究でこのような結果が分かっています。
月に1回じゃがいもを食べている女性と、じゃがいもを週に4回以上食べている女性との研究でその結果はというと…
高血圧を発症してしまうリスクが、11%も上がってしまうという研究結果が発表されています。
じゃがいもは食べる事によって、急激に血糖値が上がりやすくなっています。
上がる事によって、すい臓からインスリンが大量に分泌される事となります。
インスリンは血糖値を下げてくれる働きがありますが、それだけではありません。
腎臓からのナトリウムの排出を抑制する働きも備えているので、分泌量が多ければ多いほど、血圧は上がりやすくなります。
食べた後の血糖値は、高血圧のリスクを伴いますので気をつけましょう。
糖尿病になりやすくなる
糖質を摂りすぎてしまうと、血液中のブドウ糖が急激に増えて高血糖の状態に。
食事をした後の高血糖には、いろいろと気をつけなければいけません。
アメリカの研究では、じゃがいもを食べる機会が多い人ほど、2型糖尿病になりやすいといった研究結果が出されています。
また、ポテトの食べ過ぎもあまりよくないでしょう。
糖尿病を発症させてしまう確率が高くなると言われています。
腹痛や嘔吐を引き起こしてしまう
じゃがいもをしばらく放置しておくと、芽が生えてきますよね。
その他にも、緑色になっている部分もあったりします。
芽の部分や緑色になっている部分には、【ソラニン】といった毒素が含まれています。
ソラニンを多くとってしまう事で、腹痛や嘔吐、下痢や頭痛、めまいといった症状を引き起こしてしまいます。
じゃがいもを食べて気になる症状が出た場合は、早めに受診する事をおすすめします。
ちなみに、ソラニンは加熱しても分解されないので、じゃがいもを使う際は、しっかりと芽や緑色の部分を取り除くようにしてください。
おならが出やすくなる
腸内ガスを発生させてしまうため、おならが出やすくなるといった事も。
じゃがいもに含まれている食物繊維は、臭い成分の【硫化水素・アンモニア】といったものを、体外に排出してくれます。
ですので、じゃがいもが原因で出てしまうおならは、ニオイが感じられないのでご安心を。
じゃがいもを食べ過ぎてしまうと、上記のようなものを引き起こしてしまいます。
食べ過ぎないようにしてください。
じゃがいもの食べ過ぎが危険と言われている理由
それでは次に、じゃがいもの食べ過ぎが危険と言われている理由を見ていきましょう。
挙げられる理由は、こちら。
- GI値が高い
- 糖質が高い
- 清涼飲料水と比例するから
- ガンのリスクがあるから
詳しく見ていきましょう。
GI値が高い
じゃがいもは、GI値が高いと言われていますが、以下の表をご覧ください。
| GI値 | | GI値 |
じゃがいも | 90 | もやし | 22 |
精白米 | 88 | かぼちゃ | 65 |
さつまいも | 55 | キャベツ | 26 |
GI値の最大数値は100で、100に近ければ近いほど食後の血糖値は高くなります。
驚きなのが、じゃがいもの方が精白米よりGl値は高いという事です。
さらには、お餅やうどんよりも、じゃがいものGl値は高いと言われているのです。
GI値の数値が低い食べ物は、インスリンの分泌を穏やかにするので、血糖値も上がりにくいです。
そのため、糖尿病などの病気になるリスクを下げる事が可能です。
GI値の数値が高い物を食べる際は、ゆっくりとよく噛んで食べるように心がけてください。
そうすれば、急激な血糖値の上昇を抑える事が出来ます。
糖質が高い
芋類の中でも、じゃがいもは糖質が高いと言われています。
| カロリー/糖質 | | カロリー/糖質 |
じゃがいも | 76Kcal/16.3g | トマト | 19Kcal/3.7g |
人参 | 37Kcal/6.5g | さといも | 58Kcal/10.8g |
キャベツ | 23Kcal/3.4g | ブロッコリー | 37Kcal/0.6g |
ほうれん草 | 20Kcal/0.3g | | |
カロリーも糖質も高いじゃがいも。
糖質は、中性脂肪になり体に蓄えられる事によって、肥満の原因にも繋がるものです。
糖質を摂りすぎてしまうと、体へのリスクが高くなりますので、気をつけなければいけません。
清涼飲料水と比例するから
「じゃがいもと清涼飲料水って何が関係するの?」と思われた方もいるでしょう。
実は、大量のじゃがいもを食べている人ほど、清涼飲料水を飲む機会が多いという事が、アメリカの研究結果で分かっているのです。
血糖値が上がる事によって喉が渇いてしまいます。
清涼飲料水には多くの糖質が含まれており、どちらも摂取するとなると、カロリーが増加してしまい、健康へのリスクが高くなってしまいます。
ガンのリスクがあるから
ポテトやポテトチップスを作る際は、【揚げる】といった工程が入ってきます。
じゃがいもは高温で熱されると、【アクリルアミド】といった化学物質が発生しますが…
このアクリルアミドという化学物質に、ガンのリスクがあると言われているのです。
日本人がじゃがいもを食べる際、油で揚げたじゃがいもを食べる事が1番多いと食品安全委員会が発表しています。
以上が、じゃがいもの食べ過ぎは危険と言われている理由となります。
理由の1つにガンのリスクが高いとありましたが、ポテトやポテトチップスって美味しいですよね。
ガンのリスクを少しでも抑えるためのポイントとしては…
ガンのリスクが高いと言われているアクリルアミドですが、摂取量を減らすためには以下の事に気をつけてみましょう。
必要以上に加熱しない
アクリルアミドを減らすためには、必要以上に長時間で高温の加熱調理は避けておきましょう。
ポテトを揚げる際は、170℃で6分くらいを目安にしましょう。
ポテトに軽く揚げ色がついた時点で取り出せば、アクリルアミドの量も少なく抑える事が可能です。
調理方法を選び直す
じゃがいもの調理方法は揚げるだけではなく、煮る・蒸す・ゆでるといった調理方法もあります。
ガンのリスクと聞いて少しでも不安があれば、調理方法を選び直してもいいでしょう。
揚げる場合は、揚げる前のじゃがいもを15分以上水に浸けておくだけでも、アクリルアミドは減りますよ。
高温調理しない
低温で長い間放置しておいたじゃがいもを、高温調理するのは避けておきましょう。
低温で保存しておくと、ブドウ糖と果糖が増えてしまいます。
この2つは、アクリルアミドが出来てしまう原因にもなりますので、ポテトを作る際は、生のじゃがいもを使うようにしましょう。
アクリルアミドを減らすための対策はいくつかありますので、安心してくださいね。
じゃがいもの適量は?
1日にどれくらいならじゃがいもを食べてもいいのか?
1日の摂取量としましては、中くらいの大きさで1個までが目安となっています。
厚生労働省が推奨している野菜の摂取量というものがあります。
それによりますと…
1日に必要な野菜は350gとしており、淡色野菜で230g・緑黄色野菜で120g
となっています。
あまり聞き慣れない淡色野菜という言葉ですが…
- カブの白い部分
- カリフラワー
- キャベツ
- きゅうり
- 大根の白い部分
- 玉ねぎ
- 白菜
- さつまいも
- なす
- にんにく
- ねぎの白い部分
- レタス
- レンコン など
これらが淡色野菜となります。
じゃがいもは芋類なのでどちらにも該当はしませんが、100gを目安にして食べる事をおすすめします。
食べ方を間違えてしまうと栄養不足に陥ったりしてしまうので、適量を守りましょう。
万が一、食べ過ぎたら?
万が一、じゃがいもを食べ過ぎてしまった時の対処法をお伝えしておきます。
腹痛・下痢を防ぐ
こまめに水分を摂るようにしましょう。
その後の食事に関しては、食物繊維が少ない物を選ぶようにして、お腹に優しいものを食べるようにしましょう。
腹痛・下痢といった症状が出た際、薬を飲んで安静に過ごしながら様子を見つつ、症状が変わらないようでしたら、病院へ行きましょう。
血糖値の上昇と肥満を防ぐ
血糖値のピークというのは、食後1時間後となります。
じゃがいもを食べ過ぎて血糖値が上がらないようにするために、食後30分~1時間の間に、ウォーキングする事をおすすめします。
時間は10分程度でOKです。
食後に眠くなるという方は、血糖値が上がっているという証拠なので、軽く運動したりするようにするといいでしょう。
じゃがいもの栄養と効能
最後に、じゃがいもの栄養と効能についてお伝えしていきたいと思います。
食物繊維
じゃがいもには、【難消化性デキストリン】という食物繊維の1種とされている栄養素が含まれています。
消化しにくい栄養素となっており、腹持ちを良くしてくれるので食べ過ぎ防止にも役立つ栄養素です。
インスリンの分泌を抑制してくれて糖質の吸収も穏やかにしてくれる働きがあり、脂肪の合成を抑えてくれる効果も期待出来ます。
ビタミンC
じゃがいもにもビタミンCが多く含まれています。
量としましては、ほうれん草とみかんと同等と思って大丈夫です。
ビタミンCの抗酸化作用が、ガンや動脈硬化の予防に役立ったり、老化防止にも期待出来ます。
さらに嬉しい点としましては、じゃがいものビタミンCは熱を加えても壊れにくいといった点があります。
カリウム
体内の不要なナトリウム(塩分)を排出し、血圧を正常に保ってくれるカリウムという栄養素がじゃがいもに含まれています。
骨粗しょう症の予防にも効果的な栄養素です。
また、体内の不要なナトリウムが排出される事で、むくみ改善にも繋がります。
ですが、高血圧になる可能性も0ではありませんので、大量のじゃがいもを食べる事は避けましょう。
じゃがいもを煮た際の煮汁にも、カリウムは溶け出ています。
煮汁事飲むようにするのがおすすめなのですが、他の調味料の塩分も含まれているので、薄味を心がけるようにしてください。
ナイアシン
ナイアシンという栄養素は、糖質や脂質の代謝に関わってくる栄養素となります。
働きとしては、二日酔いを防止してくれる働きがあります。
さらには、悪玉コレステロールを抑制してくれたり、中性脂肪を減らしてくれる働きも持っています。
健康にも効果的な栄養素と言えるでしょう。
じゃがいもに含まれている栄養素と効能についてでした。
まとめ
- じゃがいもを食べ過ぎてしまうと、太ってしまったり腹痛や下痢を引き起こしてしまうなどの可能性がある
- じゃがいもの食べ過ぎが危険と言われている理由は、GI値の高さや糖質の高さなどがある
- じゃがいもの1日の摂取量は、中くらいの大きさで1個までとなっている
という事で今回は、料理に使う事が多いじゃがいもについてお伝えしてきました。
じゃがいもにも、1日の摂取量が決まっています。
食べ過ぎてしまうといろいろと厄介なので、食べ過ぎないように気をつけましょう。