食卓に並ぶ事が多いじゃがいも。
じゃがいもを使う際は、皮をむくという方が多いと思いますが、皮ごと食べる事も可能です。
ですが、場合によっては危険な場合もあるという事をご存知でしょうか?
じゃがいもの皮=安心して食べてもいいという訳ではありませんので、注意が必要です。
という事で今回は、以下の点についてお伝えしていきたいと思います。
皮ごと食べても安全とは限りませんので、しっかりとここで見ていきましょう。
じゃがいもの皮は食べられるの?毒性は?
まず最初に、じゃがいもの皮は本当に食べても大丈夫なのかについて見ていきましょう。
じゃがバターやポテトなどでも、皮が付いたままの状態で食べたりしますが…
結論から申し上げますと、じゃがいもの皮は食べても問題はありません。
じゃがいもの皮にもきちんと栄養素がたっぷりと含まれているので、正しい処理方法を行えば食べてもOKと言われていますが…
じゃがいもと言えば、しばらくすると芽が出てきてしまいますが、その芽には【ソラニン】【チャコニン】といった天然毒素が含まれています。
それを大量に食べてしまうと、食中毒になってしまう可能性があるという事を忘れないでください。
さらに、じゃがいもの天然毒素であるソラニン、チャコニンは芽だけではなく皮の部分にも含まれているという事を覚えておきましょう。
じゃがいもの皮の味や食感
じゃがいもの皮の特徴としましては、硬くて、ざらざらした食感が感じられます。
味に関しては、じゃがいもの中身と同じ味と言われているので、潰して食べれば硬くてざらざらしている皮でも気にせずに食べる事が出来ます。
ですが、中には「じゃがいもの皮が苦手」という方もいるでしょう。
そのような方は、新じゃがの皮を食べてみるのがおすすめ!
新じゃがというのは、5月~6月に収穫されるものです。
新じゃがは、通常のじゃがいもの皮と比べると、皮が薄くて水分が豊富なのでおすすめです。
こするだけでも皮が剝けてしまうので、皮が苦手という方は新じゃがで試してみてもいいですね。
注意点としましては、水分が多いといった特徴がありますので、鮮度が落ちるまでの時間が他のじゃがいもと比べると早いと言われています。
ですので、保存する際は気をつける必要があるという事をお忘れなく。
じゃがいもの皮で気をつけるべき点は?
じゃがいもの皮は、食べても問題無いという事が先ほど分かりましたね。
ですが、中には食べてはいけない場合もあるのです。
では、どういった場合だと食べてはいけないのか、お伝えしていきたいと思います。
上記のような皮の状態でしたら、皮を食べるのは控えるようにしましょう。
ちなみに、皮が赤かったり紫色の場合は食べてもOKです。
変色していると「食べてもいいのかな?」と思ってしまいがちですが、皮が赤色だったり紫色になっていても食べても問題はありません。
赤色や紫色に変色してしまう原因としましては、酸化が原因と言われています。
じゃがいもには、【チロシン】といったアミノ酸の一種が含まれていますが、この成分が酸化し、そのせいで変色してしまうのです。
土壌によって現れたりするのですが、ソラニンやチャコニンと違い、毒性があるものではないので食べても良いとされています。
天然毒素を食べてしまったらどうなるの?
確かに、ソラニンやチャコニンといった天然毒素を食べてしまうと、どうなるのか気になるところです。
ソラニンやチャコニンを食べてしまうと…
- めまい
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 頭痛
上記のような症状が出るとされています。
どれくらいで出るかと言いますと、体重50kgの大人の方が約0.05g摂っただけで上記の症状が現れます。
致死量は、0.15g~0.3gと言われています。
じゃがいも100gに含まれる量は、約0.0075gとなっています。
じゃがいも600gを皮ごと食べてしまうと、食中毒になる可能性が0ではありませんので、一気に皮つきのじゃがいもを食べるのはやめましょう。
じゃがいもの皮を食べるメリット
続きまして、じゃがいもの皮のメリットを見ていきましょう。
天然毒素を含んでいる皮ですが、逆に栄養素もたっぷり皮には含まれています。
- カリウム
- マグネシウム
- 食物繊維
このような栄養素がじゃがいもには含まれています。
含まれている量は、こちら。
カリウム | 410mg |
マグネシウム | 20mg |
食物繊維 | 1.3g |
カリウムは、塩分の排出を促してくれる働きがあるので、高血圧に効果的な栄養素です。
マグネシウムは、タンパク質を作るのに欠かせない栄養素の1つで、体に必要な栄養素なのです。
食物繊維は、便通に効果がある栄養素となっています。
このような栄養素が皮の部分にたっぷりと含まれており、これらの栄養素を一気に摂取出来る食べ物はなかなかありませんよ!
ちなみに、じゃがいもは炭水化物が主成分となっています。
ですが、白米と比べてみてもカロリーは半分で抑えられます。
また、皮にはポリフェノールも含まれているので、エイジングケアの効果も!
カロリーも抑える事が出来ますし、美容効果にも特化しているじゃがいも。
女性には積極的に食べていただきたい、野菜の1つです。
じゃがいもの皮の保存
じゃがいもの皮を安全に食べるためにも、保存方法には気をつけたいものです。
次に正しい保存方法をご紹介したいと思います。
じゃがいもの皮の剥き方
最後に、皮の剥き方について1つご紹介したいと思います。
じゃがいもの皮を剥く際、多くの方がピーラーを使って剥くと思います。
実は、ピーラーを使わなくても剥く方法はありますので、それをご紹介していきます。
やり方はこちらです。
- じゃがいもをきれいに洗う
- じゃがいもに、2mm~3mm程度の切り込みを入れて1周させる
- 2の工程で入れた切り込みに対して、十字になるように同じような切り込みを入れて1周させる
- じゃがいもをラップで包む、500Wで3分~4分ほど温める
- 手で持てるくらいの熱さになったら、切り込んだ部分から皮を剥く
難しい工程はありませんでしたね。
切り込む際は、ケガをしないように気をつけてください。
そして、火傷しないように気をつけるようにしましょう。
熱を加えるので、あとの調理が楽になりますし火の通りが良くなりますよ。
まとめ
- じゃがいもの皮は食べても問題は無い
- 食べても問題は無いが、場合によっては食べていけない場合もある
- じゃがいもは天然毒素を含んでいるが、栄養素はたっぷりと含まれている
- じゃがいもは、皮を剥かずに常温で保存するのが1番である
という事で今回は、じゃがいもの皮についてお伝えしてきました。
食べても問題はありませんが、場合によっては食べてはいけないものもありますので、食べる際はしっかりと確認してください。
大量に食べてしまうと、食中毒のような症状が出たりしますので、食べ過ぎないようにする事を心がけましょう。