スーパーなどで売られている赤いパンダでお馴染みの【味の素】。
私も毎日ではありませんがたまに使う事もあるため、調味料の1つとしてキッチンに置いてあります。
ですが、味の素にはこんな噂があるのをご存知でしょうか?
味の素は体に悪いという噂です。
そうなの?でもなんで体に悪いんだろう?
私もどうしてこのような噂があるのか気になった1人です。
ということで今回は、以下の点についてお伝えしていきたいと思います。
普段使いをする方も多い味の素ですが、本当に体に悪いのか見ていきましょう!
味の素は体に悪いのか?
それではまず最初に、味の素の噂についてお伝えしていきたいと思います。
結論から申し上げますと、味の素は安全性が保障されている調味料となっています。
味の素は【化学調味料】と思われている方もいるはずです。
化学調味料って、あんまりいいイメージがないね・・・。
皆さんは、そもそも味の素についてどれくらい知っているでしょうか?
味の素というのは、グルタミン酸ナトリウムという成分があり、グルタミン酸とナトリウムがくっついたものから出来ています。
ちなみに、グルタミン酸はトマトや昆布といった旨味成分であり、ナトリウムは塩分となります。
味の素のグルタミン酸というのは、さとうきびなどのでんぷんを発酵して抽出されたグルタミン酸を、粉末状にしたものとなります。
そして、グルタミン酸は水に溶けにくいものです。
ですので、ナトリウムをくっつけて結晶化されたものが、味の素となりました。
そうなんだ~!初めて知った!
化学調味料と聞くとあまりいいイメージが無いと思います。
これに関しましては、昭和30年代の料理番組までさかのぼります。
NHKで放送されていた料理番組では、【味の素】という製品名では伝える事が出来ず、一般名称として【化学調味料】と伝えられていたのです。
その後、昭和60年代には【化学調味料】から【うま味調味料】と名称が統一されたそうです。
【化学】とついてしまったせいで、化学物質のイメージが付いてしまったようですね…。
先ほどもお伝えしましたが、味の素の成分はグルタミン酸です。
このグルタミン酸は、アミノ酸の一種とも言われています。
人間の体重の約2%は、グルタミン酸から成り立っています。
味の素が体内に入ると、グルタミン酸やイノシン酸、グアニル酸、そしてナトリウムに分解されます。
分解された後は、肝臓や腸などでちゃんと代謝して、排出されるという流れなので、体に蓄積されるという事はありません。
妊婦さんや赤ちゃんなどが食べても問題はありません。
ちなみに、赤ちゃんが初めて飲む母乳(初乳)にはグルタミン酸が、牛乳の約10倍以上含まれています。
だから、助産師さんなどは初乳は大事って言うんだね。
ですが、味の素を普段から多用してしまうと、「味覚が変わる」といった声があるのも事実です。
でも、【味細胞(味覚を感じる)】というのは、10日ほどかけて新しく生まれ変わります。
つまり、衰えていく心配が無いという事です。
ですので、味の素で味覚障害を引き起こしてしまう可能性は低いと言っていいでしょう。
味の素は、国際機関でも安全性が保障されています。
ですので、安心して普段から活用しても問題はありません。
味の素を禁止している国は?その理由とは?
続きまして、味の素を禁止にしている国についてです。
画像を見ていただくと分かりますが、味の素を禁止にしている国というのはアメリカです。
禁止にしている理由としましては、やはり体に悪いからという理由で禁止にされているそうです。
アメリカ以外にも、カナダやヨーロッパ諸国でも味の素は避けられている調味料です。
でもなんで、そこまで避けるの?
味の素は、1920年代にアメリカに輸出。
その後、第二次世界大戦後に一気に普及されたと言われています。
ここで質問ですが、皆さんは【チャイナレストランシンドローム】という言葉をご存知でしょうか?
この言葉について簡単にご説明しますと、中国料理をたくさん食べると、体調不良に陥ってしまうという事です。
その体調不良に陥ってしまう理由が、「グルタミン酸ナトリウムが原因だ!」となり、その結果『味の素は体に悪いもの』となってしまったのです。
この結果は雑誌などにも載ってしまい、これがキッカケで味の素の評判はガタ落ち…。
さまざまな実験を行い、無謀な実験で出た結果も『グルタミン酸ナトリウムは体に悪い』という根拠を作り上げてしまったのです。
このような結果が出てしまったため、アメリカなどでは味の素を禁止にしているそうです。
ちなみに、この話に関しましては続きがあります。
どんな続き?
1987年には、食品添加物専門委員会(JECFA)は、グルタミン酸ナトリウムの摂取量の上限を決めていました。
ですが、実験や研究をどれだけやっても…
グルタミン酸ナトリウムには、有害性が一切出ませんでした。
きちんと排出される、体内には蓄積されないという事が明確にはっきりしたので、『グルタミン酸ナトリウムは体に悪い』という根拠は消えたのです。
ですが残念な事に、一度植え付けられた考えというものは、なかなか消えるものではありません。
ですので未だに、アメリカの食品パッケージには『NO-MSG(グルタミン酸ナトリウム)』と書かれてしまっています。
ちなみにですが、チャイナレストランシンドロームに関してですが、この原因もはっきり解明されています。
その原因とは、糖質と脂質の大量摂取が原因で血糖値が急上昇するためでした。
味の素のメリットとは?
それでは最後に、味の素で得られるメリットをいくつかご紹介していきたいと思います。
- 味がまろやかに
- 苦みやえぐみが消える
- 持ち味が生きる
- 旨味を補ってくれる
- 生臭さを和らげてくれる
- パサつきが無くなる
- 減塩出来る
外国では体に悪いと言われている味の素。
ですが、嬉しいメリットがたくさんあるので、家庭に1つ置いておくといいかもしれませんね。
まとめ
- 味の素は安全が保障された調味料である
- 味の素を禁止にしている国は、アメリカなどである
- 味の素にはいくつかの嬉しいメリットがある
という事で今回は、赤いパンダで有名な味の素についてお伝えしてきました。
いろいろな嬉しいメリットがあったので、ご家庭に1つ置いておくといいですね。
また、きちんと安全も保障されている調味料なので、安心して使う事も出来ます。
ぜひいろいろな料理に活用してみてくださいね。