あなたは、アボカドについてどれくらい知っているでしょうか?
アボカドは、【森のバター】と言われており、栄養が豊富な食材と言われています。
森のバターと言われている事はなんとなく聞いた事があったのですが、よくよく考えるとアボカドの栄養や効能については、知らない事だらけだと思いませんか?
という事で今回は、以下の点についてお伝えしていきたいと思います。
この記事で分かる事!
- アボカドの栄養と効能
- アボカドの栄養素を無駄にしない方法
- アボカドを食べる際の注意点
- アボカドのおすすめレシピ
なかなか知らないアボカドの栄養や効能を一緒に学びましょう。
アボカドの栄養や効能
まず初めに、アボカドの栄養や効能についてお伝えしていきたいと思います。
アボカドの成分表は以下のようになります。
カロリー | 187Kcal | 糖質 | 0.9g |
水分 | 71.3g | 食物繊維 | 5.3g |
タンパク質 | 2.5g | 脂質 | 18.7g |
アボカド100gあたりアボカドの栄養素について、お伝えしていきます。
食物繊維
含有量(100g) | 摂取量の目安(1日) |
5.3g | 20g |
食物繊維というのは、2種類あるのをご存知でしょうか?
食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分ける事が出来るのです。
それで、アボカドはどちらの食物繊維が含まれているかと言いますと…
実は、どちらも含まれているのです。
水溶性食物繊維の働きとしましては、コレステロール・ナトリウムの排出を促します。
ですので、血糖値の上昇を抑えてくれる働きがあると言われています。
一方の不溶性食物繊維の働きとしましては、大腸を刺激し、蠕動運動を促してくれるので、便秘解消に導いてくれるのです。
ビタミンE
含有量(100g) | 摂取量の目安(1日) |
3.3mg | 6.5mg |
ビタミンEの働きとしましては、細胞の酸化を防いでくれる働きがあります。
ですので、老化防止に期待が出来ます。
さらには、過酸化脂質の生成(動脈硬化の原因)を抑えてくれる働きもあるので、血管の健康維持にも役立つ栄養素となります。
それら以外にも、ビタミンEは血流の流れをよくしてくれる働きもあるので、冷え性の方には積極的に摂っていただきたい栄養素の1つとなります。
葉酸
含有量(100g) | 摂取量の目安(1日) |
84μg | 240μg |
葉酸は、妊婦の方・妊娠を望んでいる方には、積極的に摂っていただきたい栄養素となっています。
葉酸の働きとしましては、赤血球や細胞の生成などを助けてくれるといった働きがあると言われてます。
葉酸は、細胞の分裂・成熟に大きく関わっている栄養素で、胎児にとってとても大切な栄養素となっています。
カリウム
含有量(100g) | 摂取量の目安(1日) |
720mg | 2500mg |
カリウムの働きとしましては、余分な塩分を排出してくれる働きがあります。
そのため、血圧を下げてくれるのに効果的と言われている栄養素です。
その他にも、細胞内の水分バランスを保ってくれる働きもあるので、心臓や筋肉の働きを調節してくれる働きも。
調節してくれる働きがあるので、一定状態を保ってくれる栄養素となります。
オレイン酸
含有量(100g) | 摂取量の目安(1日) |
10.2g | – |
オレイン酸というのは、植物・魚の脂分などに含まれている、不飽和脂肪酸の1種と言われています。
働きとしましては、血液中の悪玉コレステロールを減らすといった働きがあります。
アボカドは、脂質が高い食材でその中でも、一価不飽和脂肪酸(オレイン酸を含む)が豊富と言われています。
ですので、脂質が高いと言われているアボカドですが、良質な脂質を摂る事が可能な食材なのです。
リノール酸・リノレン酸
| 含有量(100g) | 摂取量の目安(1日) |
リノール酸 | 1.58g | – |
リノレン酸 | 0.12g | – |
リノール酸・リノレン酸は、不飽和脂肪酸の1種です。
体内で作る事が出来ない栄養素なので、必須脂肪酸と言われています。
効能は、動脈硬化・血栓の予防・血圧の低下・LDLコレステロールを減らすといった効果に期待が出来ます。
グルタチオン
あまり聞き慣れないグルタチオンという栄養素。
ほとんどの細胞に存在している栄養素で、肝臓などで作られているものとなります。
効能は、老化防止・脂肪肝の予防・肝機能障害の予防といった、肝臓への効果が期待出来る栄養素となっています。
以上が、アボカドの栄養と効能となります。
そもそもアボカドは…
先ほどもお伝えしましたが、アボカドは【森のバター】とも言われている食材です。
アボカドと言えば、年中スーパーに並んでいる事が多いですが、多くのアボカドは外国産となっています。
ですので、旬というのは無いに近いです。
ですが、全てのアボカドが外国産という訳ではありません。
国産のアボカドもちゃんとありまして、国産のアボカドの旬は10月下旬~1月頃が旬と言われています。
新鮮なアボカドの選び方に関してですが、食べるならなるべく新鮮なアボカドを食べたいですよね。
選ぶ際の見分け方をお伝えしておきましょう。
- 色が黒色に近い緑色を選ぶ事
- 触った時に、硬すぎないものでなおかつ、柔らかすぎないものを選ぶ事(弾力があれば良し)
これらが新鮮なアボカドの選び方となります。
アボカドの栄養素を無駄なく摂る方法は?
続きまして、アボカドに含まれている栄養素を無駄なく摂る方法をお伝えしていきます。
油分と一緒に食べる事
油分といってもいろいろな種類がありますが、オリーブオイルといった体に良いとされている油と一緒に摂るのがおすすめです。
なぜ油分と一緒に摂るのがいいのか?
その理由としましては、アボカドに含まれているリノレン酸などの不飽和脂肪酸の吸収を促進してくれる働きが、油分にあるからと言われています。
ですので、アボカドを食べる際は、油分と一緒に食べるようにしましょう。
注意する点としましては、酸化してしまった油分と一緒に摂ったとしても、体が錆びつきやすくなってしまうので、注意しましょう。
アボカドの種も一緒に食べる
ほとんどの方が種を食べないと思います。
ですが、実はアボカドの種には70%の栄養素が含まれているのです!
アボカドに含まれている栄養素を無駄にしないためにも、種も一緒に食べる事をおすすめします。
とはいえ、アボカドの種って大きいので調理するのも一苦労です…。
簡単な方法をご紹介すると、フードプロセッサーなどで粉々にしてみるといいでしょう。
粉々になった種は、スムージーなどに入れて飲むといいですね。
アボカドの種は、ちょっとクセがあるので苦手な方もいるかもしれません。
ですので、他の食材と一緒に食べる事をおすすめします。
油分と摂る事と種も食べるようにすると、アボカドの栄養素を無駄にする事なく摂取する事が可能となります。
せっかく多くの栄養素を含んでいる食材なので、無駄なく摂りましょう。
アボカドを食べる際の注意点
続きまして、アボカドを食べる際の注意点についてお伝えしていきます。
注意点は2つありまして、以下のようになります。
この2つについて、説明を加えていきますね。
食べ過ぎない事
脂肪分が多いアボカドは、食べ過ぎないようにしましょう。
脂肪分が多いため、カロリーも高い食材となっています。
アボカド1つ食べるとなると…3~4本分のバナナと同等のカロリーとなってしまいます。
栄養素が豊富で美容などにも効果があるアボカドですが、1日に食べる量としましては、半分~1個までに留めておきましょう。
アレルギーの可能性もある
子供もアボカドを食べてもいいと言われていますが、アレルギーを引き起こしてしまう可能性も0ではないので、気をつける必要があります。
天然ゴム成分のアレルギーとされる【ラテックスアレルギー】というのが、アボカドには含まれており、それがアレルギーを引き起こす原因となります。
ゴムアレルギーがある子供の場合は、気をつけてください。
初めて食べさせる場合は、食べた後でも気をつけるようにしてください。
嘔吐や唇が腫れている、腹痛や喉がかゆいといった症状が出た場合は、すぐに病院での受診をお願いします。
注意点は2つとなりますが、1日の摂取量を守って食べるようにしましょう。
子供に食べさせる場合は、食べた後でも様子をしっかり見るようにしてくださいね。
アボカドのおすすめレシピ
最後に、アボカドを使ったおすすめのレシピをご紹介しましょう。
納豆アボカド
材料(1人分) | | | |
納豆 | 1パック | 白ごま | 小さじ1/2 |
アボカド | 1/4~1/2 | 刻みのり | 適量 |
ラー油 | 少々 | 醤油 | お好み |
~作り方~
- アボカドをダイス状に切る
- 納豆に付属のタレとラー油を入れてよく混ぜる
- アボカドと納豆、白ごまを混ぜ合わせる
- お皿に盛り、刻みのりを添えれば完成
しっかりと味付けを付けたい方は、3の工程の時に醤油を入れましょう。
アボカドと納豆の組み合わせというのは、腸内環境を整えるのにおすすめの組み合わせなのです。
アボカドと納豆にも、善玉菌のエサとなる食物繊維が豊富です。
この2つを食べる事で、腸内環境を整える事が可能となります。
アボカドアイス
材料(1人分) | | | |
アボカド | 1/4 | はちみつ | 適量 |
バニラアイス | 1個 | チアシード | 適量 |
~作り方~
- アボカドをマッシュして、はちみつを加える
- バニラアイスにかけたら完成(お好みでチアシードもかけて良し)
脂質が高いアボカドですが、アイスと合わせる事でアボカドの濃厚さを楽しめる一品となります。
まとめ
- アボカドにはたくさんの栄養素や効能がある
- 国産のアボカドの旬は、10月下旬~1月頃が旬である
- アボカドは、油分と一緒に摂取したり、種も食べると栄養素を無駄にする事がない
- アレルギーを引き起こす可能性もあるため、子供にあげる場合は気をつける事
という事で今回は、アボカドの栄養素や効能についていろいろとお伝えしてきました。
スーパーなどで手軽に買えるアボカド。
脂質が多いといった欠点もありますが、栄養素なども豊富に含まれていますので、1日の摂取量を守りながら食べるようにしてください。