子供が生まれたと聞くと、多くの方に出産祝いを渡すという方が多いですよね。
一般的な紅白の祝儀袋や、結婚や出産の祝儀袋となるといろいろなデザインの物が売られています。
可愛らしいデザインの出産祝い袋もいろいろと売られていますが…買ってみると名前書くところがないという声が…。
確かに名前書くところない祝儀袋ってあるよね…。
ってことは、書かなくてもいいのかな?
書く場所がないとなると、書く必要はないと思ってしまい書かずに渡すという方もいるでしょう。
でも、本当に書く場所がなければ書かなくてもいいのでしょうか…?
ということで今回は、以下の点についてお伝えしていきたいと思います。
出産祝い袋についての、さまざまな疑問を解決していきますよ!
出産祝い袋に名前書くとこがない!どうする?
出産祝い袋を買って、名前を書くところがない場合の対処法についてお伝えしていきます。
出産祝い袋に名前を書くところがない場合は、袋の裏面に書いておくと良いでしょう。
裏面でも大丈夫なの?
祝い袋の表面に書くところがあれば、表面に書いても問題ありません。
ですが、最初の方でお伝えしたように最近の祝儀袋はデザインが可愛い物も多いです。
ですので、せっかくの可愛いデザインが台無しになってしまうのであれば、裏面に書いてもOKです。
ちなみに、書くところが無いからといって、名前を書かずに渡してしまうのはNGです。
きちんと名前を書いてから、渡すようにしましょう!
名前を書かないのはNGとお伝えしましたが、兄弟・姉妹といった親しい間柄に渡すといった場合は、書かなくてもいいとされています。
名前を書かずに渡すという方は、渡す相手に一言伝えておくといいでしょう!
出産祝い袋に名前を書く際は、名字だけでも失礼には当たりませんのでご心配なく。
出産祝い袋の正しい書き方は?
それでは続きまして、意外と悩んでしまう出産祝い袋の正しい書き方について、お伝えしていきます。
表面に、お祝いの内容(結婚や出産)や名前を書く事を【表書き】と言います。
一般的なご祝儀袋には、水引の下側に名前を書く事となっています。
水引の上部分にお祝いの内容、水引の下部分に名前を書くのが一般的です。
これが一般的な祝儀袋の書き方となります。
そして、書き方に対してちゃんとルールもある事をご存知でしょうか?
ルールというのが、お祝いの内容を書く際は4文字や9文字を使わないようにする事です。
これは、【死】や【苦】を連想させないようにするためです。
ですので、3文字や5文字で書くのをおすすめします。
奇数がいい理由は、おめでたい数字とされているからだよ!
- ご出産祝い
- 御出産祝い
- 御出産御祝
- 出産祝い
- 御出産祝
上記で紹介した言葉を書けば問題ありません!
しかし、NGの言葉は4文字なので書かないようにしましょう。
ちなみに【寿】という文字は、めでたいというイメージがあるかもしれません。
ですが、寿は結婚祝いでのお祝いに使う漢字なので、出産祝いでは使わないようにしましょう!
祝儀袋を買うと、お祝いの内容が印刷された紙が付いてくると思います。
万が一、【出産祝い】などと4文字で書かれている場合は仕方がありませんが、目上の方に渡す際は気を付けるようにしましょう。
そして、祝儀袋に名前を書く際は、毛筆で書くのがマナーとなっています。
毛筆を持ってない場合は?
毛筆が無いという方も多いと思います。
そんな時は、筆ペンでも構いません。
ですが、毛筆や筆ペンが無いからと言って、ボールペンで書くのだけは避けるようにしてください!
筆ペンで書く際は、濃い黒色で書くといいでしょう。
そして、個人で渡すという場合は、フルネームを書くようにしてくださいね。
また、夫婦で名前を書く際は、世帯主をフルネームで右側に。妻は左側に名前だけを書くようにしましょう。
友達など複数人の名前を書く際は、個人名を連ねて書いておきましょう。
ですが、目上の方と複数人で祝儀袋を渡す際は、注意点があります。
それは、名前を書く順番です。
- 役職順
- 年齢順
- 五十音順
この順番で書くようにしましょう。
3人以上の連名で書くという場合もありますよね。
そんな時は、代表者の名前だけをフルネームで書き、左側に【外一同】と小さく書いておくといいですよ。
【外一同】と書いても、貰った相手からすれば、「誰からだろう?」となると思います。
そうならないために、全員分のちょっとしたメッセージとその人の名前を書いていれてあげると、貰った相手も誰がくれたのか分かり、喜んでくれる事でしょう。
ちなみに、祝儀袋によっては【中袋】が入ったものも売られています。
その中袋の書き方についても、ご紹介しておきますね。
中袋の書き方
中袋の書き方としましては、表面に金額を書いておくのがマナーとなっております。
金額を書く際は旧字体で書くようにしましょう。
- 一 ⇒ 壱
- 二 ⇒ 弐
- 三 ⇒ 参
- 五 ⇒ 伍
- 十 ⇒ 拾
- 万 ⇒ 萬
- 円 ⇒ 圓
そして、金額を書き終えたら【也】という漢字を書く事を忘れないようにしてくださいね。
例えますと…【金 壱萬圓 也】と縦書きで書くようにしましょう。
最後の【也】には端数が無いという意味合いがあるので、書いておく方が無難だと思います。
最近では、おしゃれな祝儀袋も多く、中袋が入っていないタイプの物もあります。
そんな時はどうすればいいの?
中袋が無い場合は、白い封筒に入れてから出産祝い袋に入れるといいですね。
白い封筒に入れる際は、祝儀袋のサイズを確認する事を忘れないようにしてくださいね。
これが正しい書き方となります。
いざという時、役立ててくださいね!
出産祝いに使う祝儀袋の種類とは⁉
出産祝い袋には種類がありますので、次にその種類について見ていきましょう。
先ほどもチラッと出てきましたが、水引には3種類ほど種類があります。
- 結びきり
- 蝶結び
- 淡路結び
水引にはこのような種類がありますが、出産祝いには【蝶結び】の水引の物を使うようにしましょう。
何で蝶結びがいいの?
蝶結びは、何度も結び直す事が出来ます。
ですので、何度起こっても嬉しい・おめでたい事という意味合いがあるのです。
出産は、何度起こっても嬉しい出来事なので、蝶結びがいいのです。
ちなみに【結びきり】【淡路結び】に関しましては、結んでしまうと結び直す事が出来ないという事から、結婚祝いに使われる水引となります。
そして、水引には3本紐の物と5本紐の物があります。
出産祝いの場合は、5本紐の水引を選びましょう。
名前を書くところがない祝儀袋には、水引がない物もあります。
目上の方に渡す際は、蝶結び・水引が5本紐の物で渡すようにしましょう。
出産祝い袋に入れる時のお金の向きは?
次は、お金の入れ方についてお伝えします。
入れる際は必ずお札の向きを揃え、表向きにして入れましょうね。
お札の向きに関しましては、慶事の際は右側が上。弔事の際は、左側が上となります。
ちなみに出産祝いの相場についてですが、出産祝いの相場は相手との関係性によって変わってきます。
結婚祝いの場合は、偶数は「割り切れるから」という理由で、奇数の金額を入れます。
ですが、出産祝いの場合は、偶数の金額でも問題ありません。
ですが、【4】と【9】の数字以外で金額を決めましょう。
出産祝いを渡す時の注意点
最後に、出産祝いを渡す時の注意点などを見ておきましょう。
手渡しで渡す際は、カバンから出してそのまま渡すという事はやめておきましょう。
手渡しで渡す際に、用意しておきたいのが慶事用のふくさです。
ふくさに祝儀袋を包み、さらに風呂敷で包んで持って行くのがマナーとなっております。
そして、渡す際は包んだまま相手に渡してあげてくださいね。
出産はおめでたい事なので、包むふくさの色は明るめの物を選ぶといいでしょう。
包んだまま渡した方が失礼と思ってしまいますが、そのままで大丈夫ですよ。
また受け取った側も、その場ですぐにふくさや風呂敷を返すのはマナー違反となりますので気をつけておきましょう。
万が一、手渡しするために自宅にお邪魔した際、帰り際にふくさなどに品物を包んで返す方も中にはいます。
その時は、遠慮なく受け取るようにしましょうね。
出産した相手を労わって、出産祝いを郵送で贈るのももちろんOKです。
【現金書留】などありますが、その際はふくさや風呂敷に包んで渡す事は出来ないので、そのまま入れるようにしましょう。
郵送する際は、一緒にメッセージを付けるのもアリです。
受け取った相手もメッセージが付いていると、喜んでくれるはずですよ。
まとめ
- 出産祝い袋に名前が書くところが無ければ、裏面に書いても良い
- 親しい間柄であるのであれば、書かなくてもいい場合もある
- 出産祝い袋には種類があるが、蝶結びの水引で5本紐の物を用意する
- 出産祝いの相場は、渡す相手によって変わる
- 手渡しで渡す際は、必ずふくさと風呂敷に包んだまま渡す事
ということで今回は、出産祝い袋についていろいろとお伝えしてきました。
最近の祝儀袋は、可愛い種類の物も多く「どれがいいかな~?」と、選ぶ側も楽しいですよね。
祝儀袋を買ったのはいいものの、「どこに名前を書けばいいのか…?」と悩む機会が出てくると思います。
書くところが無いからといって、書かなくてもいいという訳ではありませんので、必ず裏面に書いておくようにしておきましょう。
特に、渡す相手が目上の方となると失礼にあたらないようにしておきたいですね!