スーパーなどに行くと、陳列棚に並んでいるベビーリーフ。
鮮やかな緑がきれいで、私自身もカルパッチョや豚肉のソテーなどを作った時に、彩りとして添える時が結構あります。
ベビーリーフは、洗うだけですぐに食べられますし、価格も割と安いのでついつい買ってしまいます。
安くて手に入りやすいベビーリーフの栄養ってどうなのか?
うーん、あんまり考えた事ないかも。
ということで今回は、以下の点についてお伝えしていきたいと思います。
また、ベビーリーフは体に悪いとも言われていますが、本当のところはどうなのでしょうか?
ベビーリーフは本当に体に悪いの?
まずベビーリーフの栄養の前に、ベビーリーフに関しての嫌な噂を徹底解説していきたいと思います。
その噂というのが、最初の方にも書いた「ベビーリーフは体に悪い」という噂です。
本当にベビーリーフは、体に良いのか?悪いのか?
結論から申し上げますと、ベビーリーフは正しく摂取すれば体に悪くはありません。
そもそもベビーリーフとは、文字の通り葉物野菜の赤ちゃんです。
発芽してから30日くらいまでの幼葉=ベビーリーフと言われています。
ベビーリーフをよく見てみるといろいろな種類の葉が混ざっているのですが、どういった葉が混ざっているのかご存知ですか?
- ルッコラセルバチカ
- フダンソウ
- ビート
- ミズナ
- ピノグリーン(小松菜)
- 赤リアス
- レッドオーク
- レッドコスレタス
- レッドサマー
- コスレタス
- エンダイブ
- グリーンマスタード
- ケール
- ロロロッサ
- ターサイ
- フリルレタス
- レッドスピナッチ
- スピナッチ
聞いた事あるような葉もありますが、このような葉がいろいろと混ざっております。
でも、どうして『ベビーリーフは、体に悪い』と言われているのか気になりますよね。
その理由は、ほうれん草に含まれるシュウ酸が原因とされています。
ほうれん草?どうしてほうれん草がここで出てくるの?
先ほどベビーリーフに混ぜられている葉のご紹介をしましたが、ほうれん草の文字はありませんでした。
ですが、最後に書かれている【スピナッチ】という葉は、ほうれん草の赤ちゃんと言われているのです。
ほうれん草には【アク】がありますよね。
茹でが足りなかったりすると、食べた時に嫌な感じが残ってしまいます…。
実はシュウ酸というのは、ほうれん草のアクの成分なのです。
このシュウ酸をたくさん摂取してしまうと、結石の原因となってしまうと言われています。
そして、ベビーリーフにはほうれん草の赤ちゃんであるスピナッチ、レッドスピナッチ(赤茎ほうれん草)という葉が混ざっています。
ベビーリーフは洗ってそのまま食べられるので、アクが少ないベビーほうれん草を生食用として提供しているのです。
ちなみにここで出てきたシュウ酸ですが、シュウ酸が含まれいる食べ物を毎日大量に食べる事をしなければ、体には問題は出てきませんのでご安心を!
ベビーリーフには、ベビーほうれん草の他にルッコラや小松菜、ケールといったいろいろな種類の葉が混ざっています。
そして、赤ちゃんの葉なので成長もそこまで進んでおらず、栄養がたっぷり詰まっています。
ですので、ベビーリーフは成長しきってしまった野菜よりもビタミンなどの栄養が豊富とされているのです。
どれくらいすごいの?
食物繊維はレタスの2倍、ビタミンCは6倍、そして鉄分は5倍とも言われています。
そして、ベビーリーフは根元からカットされており栄養が流れづらいというのも特徴の1つです。
農薬も使われずに育てられる事が多いので安心して食べられますよ。
ですので、「野菜不足かも…?」と思う方はぜひ食事の時にベビーリーフを摂り入れてみるのもいいでしょう。
ベビーリーフを食べていただく際の注意点としましては、土や小さな虫などが付いている可能性もありますので、しっかり洗うようにしてください。
また、食べ過ぎると体を冷やしてしまうので適量に留めておきましょう。
ちなみに、ベビーリーフの1日の摂取量の目安は60gとなっております。
ベビーリーフは、体に悪くないと分かりましたね。
ベビーリーフの栄養や効果はどうなの?
それでは次に、ベビーリーフの栄養について見ていきたいと思います。
まずビタミンCに関してですが、サニーレタスなどに含まれているビタミンCは100gあたり17㎎とされています。
ですが、ベビーリーフの場合100gあたり36㎎となっているのです。
ビタミンCの効果:美肌効果・抗酸化作用・免疫力アップ
βカロテンも含まれているベビーリーフですが、サニーレタス100gに含まれるβカロテンは2000㎍に対し、ベビーリーフは100gあたり3600㎍も含まれています。
1.5倍も違うんだね!
ちなみにβカロテンの働きは、摂取した際にビタミンAに変化するという重要なビタミン源と言われています。
また、摂取する際は油と一緒に摂取すると吸収率がUPしますので、お肉や魚と一緒に食べたりドレッシングを上手に活用するといいでしょう。
ベビーリーフは、抗酸化作用や免疫力の向上、疲労回復といった嬉しい事にも一役買っています。
また、カルシウムや葉酸、鉄分といったものもバランスよく含まれているので、1日の野菜摂取量と同じくらいの栄養素をベビーリーフでは摂る事が出来ます。
ベビーリーフの効能
ここでベビーリーフの効能を見ていきましょう。
- 低カロリー
- 美肌効果
- デトックス効果
- 食べ過ぎ防止
このような効能があるベビーリーフですが、説明を少し加えていきますね。
ベビーリーフのカロリーは、100gあたり14kcalとされています。
誰もが嬉しい低カロリーな食材ですが、歯ごたえもあるのでよく噛んで食べると思います。
よく噛む事で食べ過ぎ防止にも繋がります。
食物繊維やビタミンB類、ビタミンCが含まれているので、美肌効果に繋がります。
ベビーリーフは、カリウムが豊富とされており、高血圧予防にも最適です。
カリウムには、体の余計な塩分を排尿とともに排出してくれる働きがあります。
あまり分からないかもしれませんがベビーリーフには、水分が多く含まれていて塩分を排出するには適した食材となります。
さらに、ビタミンEも豊富で抗酸化作用と血液内に含まれる脂肪が酸化になる事を防いでくれる働きもあるのです。
ベビーリーフを食べると、少し苦みを感じる方もいると思います。
しかし、その苦みが甘味やコクを深めたりしてくれる働きもあります。
舌が味を感じ取る事で満足度がUPするので、食べ過ぎ防止へと繋がります。
以上がベビーリーフの栄養と効能でした。
質問!ベビーリーフって生で食べるけど加熱したらどうなの?
生食で食べる方もいれば、「生野菜が苦手」という方もいるでしょう。
次のところで加熱した場合のベビーリーフについて、お伝えします。
ベビーリーフは加熱すると?
ベビーリーフを加熱した場合についてお伝えします。
ベビーリーフは生食で食べる場合が多いですが、加熱しても美味しくいただけます。
ですが、加熱してしまうとベビーリーフに含まれる栄養素が流れ出てしまうので、栄養価も変わってきてしまうという事を理解しておきましょう。
ベビーリーフの栄養素をそのまま摂取したいのであれば、加熱したのではなく生のまま食べるようにしましょう。
加熱した際は、他の食材で栄養を取り入れるようにしてくださいね。
ベビーリーフに使われている葉が、どういった物なのか簡単にご紹介だけさせていただきます。
ルッコラセルバチカ | 香り・辛味・苦みが特徴・βカロテンやカリウムが豊富 |
フダンソウ | 茎が太く、ハリがあって肉厚な葉が特徴・癖などもない葉 |
ビート | 赤色の葉脈が特徴・少しだけ酸味がある |
ミズナ | みずみずしくシャキッとした歯ごたえが特徴・お肉や魚の臭みを消してくれる |
ピノグリーン | 丸く緑の濃い葉・カルシウムが豊富 |
赤リアス | ギザギザとした葉が特徴・辛味がある |
レッドオーク | 柔らかなフリル状の葉・少しだけナッツ風味がある |
レッドコスレタス | 茎はシャキシャキ・赤色の葉 |
レッドサマー | 柔らかな赤い葉・彩にアクセントを付けてくれる |
コスレタス | 少しだけ甘味がある・食感は柔らかい |
エンダイブ | きれいな黄緑色っぽい葉・独特のほろ苦さがある |
グリーンマスタード | 彩がきれいな葉・辛味と苦みがある |
ケール | 歯ごたえがある葉・栄養価も高い |
ロロロッサ | 栄養価が高い・サニーレタスの仲間 |
ターサイ | 濃い目の緑で丸い葉・甘みもアリ・歯ごたえもある |
フリルレタス | フリル状の柔らかな葉・苦みもなし |
レッドスピナッチ | ほうれん草の子供の葉・鉄分が多くビタミンも多い |
スピナッチ | ほうれん草の事・鉄分が豊富 |
ベビーリーフの保存方法!
最後にベビーリーフの保存方法をお伝えします。
理想は、なるべく早めに食べてしまうのが1番とされていますが、そうは言っても難しい時もあるかもしれません。
ベビーリーフの適した保存方法としましては、以下のようになります。
- ベビーリーフをボウルなどに水を溜めて洗う
- 2~3分水に浸したまま放置
- 水気を切る
- 保存容器にキッチンペーパーを入れて包むようにして保存
簡単な手順なので大丈夫そうですね。
水気を切る際は、サラダスピナーなどを使用するとよく水気が切れますよ!
4の工程にあります、キッチンペーパーに包んでから保存に関してですが、最初はキッチンペーパーが水分を吸ってくれる役割を果たします。
日にちが経つと、保存容器の中が乾燥気味になってきます。
そうなると、キッチンペーパーに含まれた水分が保湿の役割に変わるので、必ずキッチンペーパーで包むようにしてくださいね。
保存容器ではなく保存袋に入れるという方も、キッチンペーパーでベビーリーフを優しく包んでから保存してください。
ベビーリーフは、生鮮食品なので消費期限が書かれておりません。
ですので、日持ちすると思いがちですが、ベビーリーフはしんなりし始めたら、鮮度が落ちてきている証拠になりますので、なるべく早く食べるようにしましょう。
ちなみにですが、ベビーリーフは冷凍保存には向いていません。
理由としましては、食品の組織や細胞が壊れてしまうからです。
破壊されてしまった細胞は解凍しても戻らないとされており、ベビーリーフの冷凍保存は不向きとされています。
細胞が壊れる事によって、ベビーリーフの食感などが損なわれ、美味しさも半減してしまいます。
まとめ
- ベビーリーフは体に悪い食べ物ではない
- 悪いと言われている原因は、【シュウ酸】である
- ベビーリーフはいろいろな栄養が豊富である
- ベビーリーフは加熱してしまうと栄養が流れる為、食べるのであれば生がおすすめ
- ベビーリーフは冷凍保存に向いていない
ということで今回は、ベビーリーフについていろいろとお伝えしてきました。
私自身も頻繁に買う事が多いベビーリーフが、体に悪くなくてホッとしました。
栄養が豊富なベビーリーフ。
色鮮やかな緑が食卓に色どりを与えますので、ぜひ皆さんもベビーリーフを上手に活用してみてくださいね。