7月近づくにつれて聞く言葉【土用の丑の日】。
土用の丑の日といえば、うなぎを食べるという方が多いと思います。
うなぎの焼けた香ばしい香りが、食欲をそそりますよね。
値段は高いですがめったに食べる事がないので、ついつい買って食べてしまいます。
でも、なぜうなぎを食べるのか気になりませんか?
確かになんでうなぎなんだろう?
土用の丑の日の【土用】って何?
確かに土用の丑の日って、「なぜうなぎを食べるのか?」「土用の意味って?」などいろいろな疑問が出てきますよね。
ということで今回は、以下の点についてお伝えしていきたいと思います。
土用の丑の日=うなぎですが、その理由とは一体何なのか?見ていきましょう!
土用の丑の日とは?
土用の丑の日といえばうなぎですが、【土用】ってなにか気になりませんか?
土用の丑の日という言葉は、7月によく聞く言葉なので夏だけのイメージがあるかと思います。
ですが、土用は夏だけではありません。
立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を【土用】と言うのです。
じゃあ、丑の日というのは?
そしてもう1つの【丑の日】ですが、十二支の【丑】と思っていただいて大丈夫です。
カレンダーによりますが、日付の下をよく見てみると十二支が書いてあるものがあります。
つまり土用の丑の日というのは、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間の間に十二支の【丑】が重なる日の事を言うのです。
土用の期間は18日間あります。
十二支は12種類の動物がいますが、となると丑の日が2回やってくる時があります。
そんな時は、1回目の丑の日を【一の丑】と呼び、2回目の丑の日を【二の丑】と呼びます。
ほとんどの方が、一の丑の日にうなぎを食べるかもしれませんね。
なぜ土用の丑の日はうなぎを食べるのか?
それではなぜ土用の丑の日は、うなぎを食べるのか見ていきましょう。
土用は季節の変わり目が多く、気温の変化で体が疲れやすくなったりしてしまう期間です。
昔から夏の土用期間中は、梅干しや瓜といった「う」と付く、食べ物を食べる習慣があったためうなぎを食べるようになったと言われています。
これ以外にも、平賀源内が関係しているとも言われている説もあります。
というのも、暑い夏の日だとうなぎ屋の客足は伸びません。
そんな時に、「土用の丑の日」と書かれた貼り紙を貼ったところお客さんが殺到したという説があります。
他にも、【蜀山人】という人物が詠んだ狂歌が発端とも言われています。
蜀山人は普段からうなぎを好む人物でした。
ある日、うなぎ屋の方から「繁盛する策を考えて欲しい」と頼まれたそうです。
頼まれた蜀山人は、【土用うなぎは食あたりせず薬になる】という狂歌を作り出したのです。
魅力的な狂歌が客足にも繋がったそうです。
土用の丑の日にうなぎを食べるといった由来はいろいろとあり、はっきりとした由来は判明していないのです。
土用の丑の日はうなぎ以外じゃダメなの?
土用の丑の日は、うなぎを食べるという方が多いと思います。
ですが、中には「販売価格が高い」や「うなぎが苦手」という方もいるでしょう。
でも大丈夫ですよ。
土用の丑の日は、必ずうなぎを食べなければいけないという訳ではありません。
先ほど少し触れましたが、「う」が付く食べ物を食べれば問題ありません。
- すいかやきゅうりといった瓜類の物
- 宇治金時
- ういろう
- 梅干し
- うどん
- 牛肉
これら以外にも「う」が付く食べ物はいろいろとありますよ!
上記の食べ物の中でおすすめしたいのが、梅干しです。
梅干しを手作りするという方もいるでしょう。
梅雨が明けて天気がいい時に、梅干しを天日干ししたりしますがそれを「土用干し」と言います。
梅干しは、クエン酸が食欲を増進させてくれる働きがあり、夏バテ防止の食品となっています。
あと、うどんもおすすめです。
暑い夏にだるくなってしまった体を、ツルっとしたのどごしでひんやりとさせてくれるうどんも、土用の丑の日には持ってこいの食材です。
うどんは、もちもちと弾力性がありますが、いろいろある麺の中でも消化は早いと言われています。
なんで消化が早いの?
消化が早い理由としましては、【油】が関わってくるのです。
中華めんやそうめんといった麺には油が含まれていますが、うどんは油が含まれていません。
ですので、消化が早いと言われています。
土用の丑の日=うなぎと思ってしまいますが、必ずしもうなぎを食べないといけないという訳ではありませんのでご安心を!
ちなみに、土用の丑の日に牛肉を食べてもOKなので、「うなぎが苦手」といった方は牛肉でも問題ありませんよ。
まとめ
- 立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を土用という
- 土用の丑の日の由来ははっきりと判明していない
- 土用の丑の日=うなぎではない
- 「う」が付くものを食べると良い
ということで今回は土用の丑の日について、お伝えしてきました。
「土用だから土曜日とかに関係あるのかな?」と思っていましたが、全く関係なかったですね…。
由来はいろいろな諸説がありはっきりしてはいませんが、暑い夏も滋養強壮が期待されるうなぎを食べて乗り切りましょう!